1.3 各種サービスの紹介

AWS上で提供されるサービスのうち、Webアプリケーションサービスの構築にあたって利用頻度の高いサービスをご紹介します。

・AWS Identity and Access Management (IAM)

「AWS Identity and Access Management (以降、IAM)」は、AWSサービス全体のユーザー管理・アクセス制御を行なうための機能を提供します。1つのアカウントで複数のユーザーを作成し、各サービスやリソースに対するアクセス権をきめ細かく設定することができます。無料で利用できるサービスです。

・Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)

「Amazon Virtual Private Cloud(以降、Amazon VPC)」は、社内ネットワークなどのローカルでプライベートなネットワークに相当する仮想ネットワーク環境を提供するサービスです。同サービスで構築されるネットワーク上に仮想サーバー機を設置し、運用を行ないます。また、ルーターやゲートウェイ、ファイアウォールの機能に相当する機能も提供されており、ブラウザ上からの操作だけでこれらのネットワーク環境を構築することができます。NATゲートウェイなどの一部機能は有料ですが、本コースでは無料の範囲内で利用します。

・Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)

「Amazon Elastic Compute Cloud(以降、Amazon EC2)」は、仮想的なコンピューターを提供するサービスで、Amazon VPC上のネットワークに設置することができます。OSの選定に始まり、CPUの数、メモリ容量、ストレージの容量などを柔軟に指定できるため、提供したいサービスの規模に合わせてきめ細かく性能を決定することができます。オンプレミス環境における各サーバー機に該当するものです。仮想コンピューターが起動している時間、および利用しているストレージの容量に応じて課金されます。

・Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)

「Amazon Relational Database Service (以降、Amazon RDS)」は、リレーショナルデータベースを提供するサービスです。MySQLやSQL Serverなどの各種DBMSをセットアップ・運用することができます。また、柔軟なスケーリング(※1)ができることも特徴です。DBMSが起動している時間、および利用しているストレージの容量に応じて課金されます。

 

(※1)スケーリングとは、Webサービスなどの利用状況に合わせ、CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェア資源の性能や容量を変更できることを言います。

・Amazon Route 53

「Amazon Route 53」はDNSサービスを提供します。Amazon EC2で作成した仮想サーバー機などに「www.example.com」のような名前でアクセスができるようになります。また、AWS外のサーバー機やネットワークに対しても、DNSサービスを提供することが可能です。ドメイン名とIPアドレスを対応づける一覧表にあたるホストゾーンに対する月額料金、およびDNSサービスへの問合せ件数に対して課金が行われます。なお、本コースの演習では使用しません。

・Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)

「Amazon Simple Storage Service(以降、Amazon S3)」はインターネット上のストレージを提供します。写真や音楽などのメディアデータを保存したり、データのバックアップ用途に利用したりすることができます。ストレージの容量やストレージに対する問合せ件数に対して課金が行われます。なお、本コースの演習では使用しません。